利用者はどんどん増えている! 家事代行の市場規模は拡大する理由は?
最近、ちらほらと身近で「家事代行を利用している」という話を耳にする機会が増えていませんか?
それもそのはず、今家事代行の市場規模はどんどん拡大しているのです。今回は、家事代行の市場規模が拡大するその要因について徹底リサーチ!
利用してみたいけどなんとなく罪悪感が……なんて思っていた人もこれを知れば、家事代行利用への第一歩を踏み出せるかも!
Contents
家事代行の市場規模は将来6000億円にまで拡大!?
矢野経済研究所の調査によると、2011年度の家事代行サービスの市場規模は811億円を超えています。
また経済産業省は、将来的に家事代行サービスの規模は約6000億円になるのではという見解を示しています。
6000億円の市場と聞いてもピンとこない! という人が多いかもしれませんが、これは現在の国内ゲーム市場の規模を超える大きさです。
それだけ、家事代行サービスが一般的になりつつあるのですね。
現在も多くの企業が家事代行サービスにおいて、サービス内容や価格でしのぎを削っていますが、今後、ますますその動きは加速していきそうです。
家事代行ってどんなイメージ?
「家事代行」と聞くと、どのようなイメージを持っているでしょうか?
多くの人は、きっとお金持ちの人が使うサービスで、自分自身が使うようなサービスではないと考えているはずです。
また、家のことは自分たちでやらないといけないという先入観で、そもそも家事代行を使うという考えに及ばない人も多いかもしれませんね。
しかし、市場規模の拡大によって、どんどん家事代行は一般的になりつつあります。
家事代行サービスを提供する業者も2006年時点では205件でしたが2014年時点では629件と3倍以上に増えています。
それに伴って、サービスの多様化やサービス品質の向上、リーズナブルな価格に挑戦など、市場が活性化することが期待されます。
多くの人がもっと気軽に家事代行を利用できる環境が整いつつあるのです。
家事代行サービスが拡大する要因とは?
それでは、こんなにも家事代行サービスが拡大している要因とはなんなのでしょうか? 今回は主な要因をXXつ紹介します。
1: 共働き家庭の増加
まず、大きな要因の一つとして、共働き家庭が増加したことが挙げられます。
厚生労働省の調査によると、平成8年、平成9年を境に専業主婦家庭と共働き家庭の割合が逆転し、それ以降共働き家庭の割合が上がっています。
夫婦2人で働くことで、世帯収入は多くなりますが、おのずと家事をする時間がなかなか取りづらくなるというのが現状ではないでしょうか? 子どもがいる共働き家庭であればなおさらですね。
家事に時間をさくことがなかなかできない共働き家庭の増加が家事代行サービスの拡大に一役買っているということですね。
また、世帯収入が上がることで、家事代行サービスにお金を払うことへのハードルが低くなるもの要因の一つではないでしょうか。
2: 単身者の増加
共働きだけではなく、現在言われているのが、単身者が増加している、ということ。
厚生労働省は2020年までに男性は26.6%、女性は17.8%までに生涯未婚率が上昇するのではという見解を示しています。
仕事だけではなく、家事など身の回りに関するすべてを1人で行わなければいけない単身者にとって家事代行サービスはありがたいサービスですよね。
一人暮らしの男性に向けた家事代行サービスのプランを展開する業者なども増えてきているのだそうです。
3: 高齢者の増加
総人口のうち65歳以上の人口が14%を超える場合、超高齢社会と呼ばれ、日本は現在すでに超高齢社会となっています。
単身者も増えていることで、今後、高齢の単身者が増えていくことも考えられますね。
高齢者になると、掃除や料理など普段の家事も負担になることが多く、「介護を利用するほどではないけれど普段の家事をやってもらいたい」と考えている高齢者のよる利用が増えているようです。
4: 家事に対する考え方の変化
共働き家庭の増加や、女性の社会進出により、家事に対する考え方が変化してきたというのも要因の一つと考えられます。
これまでは、「家事は女性がやるもの」「自分たちで行うもの」という意識が強く、どうしても家庭内での女性の負担が大きくなってしまうということが多くなっていました。
しかし、共働き、女性が働きに出ることが多くなった現代では、どうしても物理的に家事をする時間が取れないということが怒ってしまいますよね。
家事代行サービスの市場拡大は、そのような状況の中で、家事をアウトソーシングするという考えがどんどん広まってきたということが数字で表されていると言っても良いのではないでしょうか。
5: 政府の後押し
家事代行サービスの市場拡大には政府の後押しも大きく関係しています。
日本政府は女性の社会での活躍を後押しするため、長時間労働の削減、在宅やリモートワークの環境整備の推進を行なっていますが、その一環として経済産業省が2014年「家事支援サービス推進協議会」を設置し、家事代行サービス業者向けのガイドラインを設置しています。
少子化に夜労働力の現象を補うため、女性の労働力確保に向けての動きの中に、家事代行サービス利用の推進も含まれているのですね。
家事代行はより一般的に、気軽に使えるサービスへ!
「利用してみたいけど、家事を他の人にしてもらうなんてなんとなく罪悪感が……。」家事代行に対してそう考えている人は多いはず。
しかし、世の中の変化により、家事代行サービスはどんどん身近なものへと変化を遂げています。
案外多くの人が利用している、そう考えると、なんとなく使ってみてもいいかも! と思えますよね。
自分の時間を確保するためにも有効的ですし、普段は気がつかなかった部分の汚れなどにも気がつくことができます。気軽な気持ちで利用してみてくださいね。
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